アズ君たちを保護した時の様子はこちら【APUの学生さんと保護した仔猫たち】
この子はアズ君のお母さん(手術済)
小柄な猫ちゃんで、今はアズ君の方がはるかに大きくなっています。
この子はイマル君のお母さん(手術済)
アズ君のお母さんと姉妹で、アズ君とイマル君はいとこ同士のようです。
当初この場所で弱っていたアズ君を、病院に連れて行ってくれたり薬を飲ませに通ってくれていた優しい方がいて、その方が気持ちよくボランティアグループの一員になってくれたのと、近くの公園で偶然にも地域猫活動を個人的にしている方もいたお陰で、お二人でアズ君のお母さんやイマル君のお母さんを始め、他にも沢山いる殆どの成猫の申請の手続きや手術に連れて行ってくれました。
そして今年度、手術の為に申請に出している子は4匹います。まずはこの子。
この子はイマル君の兄弟猫の福ちゃん。
イマル君にとってもよく似たサバ白のオス猫ちゃんです。
本当はイマル君たちを保護する時に一緒に保護する予定でしたが、当時は警戒心が強く連日粘りましたが捕まりませんでした。今は慣れてますが、健康的で元気に成長したので、去勢後このまま地域猫として見守ることにしています。
福ちゃんとイマル君。よく似ています。捕獲予定の日、福ちゃんはすんなりキャリーに入りました。
そして同じ日に捕獲予定だったキジ白のオス猫ダル君。
エサやりさんに誘導して貰いながら捕獲作戦開始です。しかし途中までは入るのに踏み板を避けて上手に出てきてしまいます。
申請してないときは何度も捕獲機に入っていたのに、いざ捕獲しようとすると捕まらず・・捕獲あるあるです。とうとう大量にご飯を食べて満足してしまいました(苦笑)
また次回にしようと諦めて福ちゃんだけを連れて帰ったら、すぐにエサやりさんから「捕まったよーー!」と電話。
急いで現地に戻ると、入っていたのはこのキジ猫ちゃん(オス)でした。
去年申請を出していたけど、急に姿を現さなくなって捕まらなかった子でした。
私が帰った後も頑張って捕獲を試みてくれてたのが嬉しく思いました。以前はあまり捕獲に対して協力的ではなく若干避けられている傾向がありましたが、こうして捕獲に積極的になり意識が変わったのにはきっかけがあります。
それはこの一番手強いキジ白のメス猫メグちゃんに理由があります。
イマル君と福ちゃんの妹猫です。
肝心なエサやりさんは手術というものに抵抗があるらしく、ボランティア登録はしたものの当時は殆ど関わってくれていませんでした。更に協力してくれた二人のボランティアさんが事情で活動できなくなったのが痛手でしたが、昨年の追加予算でなんとか申請がおりたので、年明け早々、すぐに捕獲作戦を開始しました。
しかし警戒心が強く連日通っても一切捕獲できず。しかも既に手術済の子や申請していない子が捕獲機に入り邪魔ばかりするので到底一人では無理で、とうとう手術できる有効期限に間に合わせる事ができませんでした。
邪魔ばかりするアズ君のお母さんと福ちゃん
せっかくここまで手術してきたのにメス猫がまだ一匹だけ残っている事が心残りだと、活動できなくなった一人のボランティアさんから実費を出すから捕獲して欲しいという依頼があり、何とか頑張ってみたものの季節は真冬。一人では無理だと思いながらも仕事を終えた後現地に向かい、極寒の中震えながら姿を現してくれるのをひたすら待つ日々に虚しさを感じていました。
そんな日々が精神的にきつくこの状況を女将さんに相談したら、すぐに仲間のボランティアさんたちに声かけしてくれて、遠方から女将さんの弟さんを始めSさんYさんWさんが応援に駆けつけてくれて、連日遅くまで捕獲に協力してくれたのです。
邪魔する子の誘導やご近所への聞き込み、そして夕方だけでなく、早朝や夜遅くにまで様子を見に行ってくれました。また捕獲の工夫やコツなどを教えてくれたり、長期戦になりそうだからと、途中みんなでご飯を食べに行ったりもして、連日空振りでも「明日も頑張ろ!」と励ましてくれて、今まで孤独だったのが噓のように終始和やかで、何より前向きな気持ちにさせてくれました。
しかしそれでもメグちゃんは手強く、捕獲機を出すと姿を消してしまう日々に、忙しい中いつまでも迷惑はかけられないと作戦を変更して、エサやりさんに捕獲機の中で毎日ご飯を食べさせる事を徹底して貰い、警戒心を解いてもらう方向に切り替えました。
エサやりさんの自宅に出向いていき、これまで沢山のボランティアさんが連日手伝ってくれた事や、実費を出してでも手術してあげたいと思っている方がいる事、あなたがエサやりしている猫の為に、これ以上猫を繁殖させない為に遠方から忙しい中通ってくれて、惜しみない協力をしてくれた事を必死に訴えかけました。
その気持ちが通じたのか、頑張ってみるとやる気のある表情を見せてくれて、そこからエサやりさんの意識が変わってきたのです。それが何より大きなプラスになりました。声かけしてくれた女将さんや、連日協力してくれた仲間達のお陰です。
新玉で小ぶりなケージも貸してくれて、今はどの猫もみんなこの中や捕獲機の中で食べさせるようにしてくれています。
手強いメグちゃんも、未だに近寄り過ぎると逃げてしまうそうですが、頑張って少しずつ距離を縮めてくれています。メグちゃんは妊娠していた説もありましたが、エサやりさんの話では、今のところ子供を産んだり育てたりしている様子はないようです。
福ちゃんやキジ猫ちゃんを捕獲する時も一生懸命誘導して、積極的になってくれたお陰で無事に2匹の手術も終わらせる事ができました。あとはダル君とメグちゃんだけです。
先日の譲渡会の日に、外猫の避妊去勢手術や別府市のボランティア登録について教えて欲しいと、新玉旅館を訪ねてこられた男女お二人の方がいらっしゃいました。女将さんや弟さんが対応している中、少しだけ私もお話をさせて頂きましたが、手術後のワクチンの事やノミダニ駆除の事も質問されたり、早速市役所に行ってボランティア登録しますとおっしゃっていて、とても熱心に外猫の事を考えてくれているなと嬉しく思いました。
猫さんたちは現地に沢山いるようなので、こんな風に向上心のある方がもっと増えてくれれば、不幸な猫をもっと減らす事に繋がります。是非頑張って欲しいなと思います。
コメント