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▼助成金でTNR活動

私たち地域猫ボランティアは、年に一度別府市から出る助成金を利用して、飼い主のいない野良猫に不妊手術を施すための、TNRを実行します。

(助成金はオス猫 ¥10,000 メス猫 ¥20,000 が支給され、別府市と獣医師の間で交わされます)

予算の限度額は年度毎で変動しています。一グループにつき¥60,000~

別府市不妊去勢手術助成金事業 概要

TNRとは

  • T=Trap →飼い主のいない猫を捕獲

  • N=Neuter →病院で去勢/避妊手術

  • R=Return →元居た場所に帰す

TNRの手順

私たちは連携で、まず市に申請書を提出し、認定されれば野良猫に本当に飼い主がいないか調査した後、猫を捕獲機で捕獲して動物病院へ連れて行きます。手術が終わったらまた迎えに行き、術後の様子を見ながら、問題なければいつもいるテリトリーへ解放してあげます。

 

TNRの沢山のメリット

実行中は正直心が痛みます。でも解放した後に元気な姿を見せてくれると、本当にやって良かったと思えます。術後は発情期特有の鳴き声もしないようになり、メス猫は何度も妊娠出産授乳する体の負担を抑えられ、オス猫は月齢が早い程スプレー行為もしないようになります。個体差もあるかも知れませんが、私が感じたのは、威嚇もしなくなり、穏やかな性格になっていくような気がします。

耳カットの大切さ

不妊手術を済ませた猫は、その印にオスは右耳、メスは左耳にV字カットをします。耳をカットした猫の事を、その形からさくら猫とも呼ばれます。これは、不妊手術を済ませた猫が再び捕獲されない為の大切な印です。

​TNR後の管理

そして大事なのは時間を決めた餌やりやトイレの設置や清掃など、できる限り猫の苦手な人に迷惑にならないように、一代限りの地域の猫として見守っていく事です。もしどこかで耳をカットした猫を見かけたら、優しい気持ちで見守ってあげて下さい。

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助成金の今後に期待

しかし、たった年に1度の市の助成金だけでは追い付かない程、まだまだ野良猫は存在しています。市の予算で賄えない分は、ボランティアさんが個人で手術に連れて行かれる方もいますが、金銭面での負担も大きく限りがあります。別府市では年に一回ボランティアによる猫会議が行われ、助成金を使ったTNRについてボランティアの生の声を届ける事が出来き、年々改革が行われています。

 

餌やりさんへの啓発

市の条例で、原則として飼い主のいない猫に餌をあげる事は禁止されています。でも避妊去勢を施し、適正な管理の下でお世話すれば不幸な猫を増やす事なく、地域の猫として堂々と可愛がることができます。

 

どうか、避妊去勢していない猫に餌を与えている人は、このままでいいのかという気持ちがほんの少しでも頭の片隅にあるなら、外猫社会の過酷な現状を知って頂き意識を変えて下さい。ご相談頂ければ、すぐに解決できるものではありませんが、できる限り良い方向へ向かうよう最善を尽くしたいと思います。ボランティアとして参加頂けることも大歓迎です。

 

いつか別府市の猫の殺処分が0になる事を願い、猫が好きな人も嫌いな人も、そして猫自身も 平和に共存できるような町づくりを目指しています。

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